ランリュック

以前、京都に行ったときのこと。

「この辺の小学生って決まったリュックサックで通学してるんですね」と言うと、「え?ランリュックを知らないんですか?」と言われた。

 

なんとなくそのことを思い出したので調べてみた。

 

なんと、めちゃくちゃローカルな代物じゃないですか!

 

上記ブログによると、

<ランリック>
 1968年に学生用品販売会社「マルヤス」が販売開始。現在の採用地域は、京都府宇治市亀岡市城陽市のほぼ全小学校。京都市内や大阪府堺市滋賀県大津市、福岡市の一部小学校などでも導入されている。7200~8960円(税込み)で、ランドセルに比較すると手頃な値段。ラン ドセルの形状により近いランリックⅡは1万1500円。 

 ということだそうだ。

 

単刀直入に言って、これは必要なことだと思う。

 

ランドセル商戦が露骨になりすぎたから。

小学校入学に当たって、何かと準備をするものが多い。当然費用もかかる。就学援助制度で費用の一部を負担できる場合もあるようだが、おそらく十分ではないのだろうと思う。

 

文房具や授業で使う学習セットはみんなだいたい同じものを買うが、ランドセルはちがう。「より良いものを」という親の思いとともに、他の子との差異化を図るための一つのツールとなっているのではないかと思う節もある。

 

もう、安くていいカバンがあったらみんなに支給しちゃえ!と思うのだけれど、これは乱暴な考え方なのだろうか。

「カバンを選ぶ自由」はもちろんある。

だけど、それにあたって大きな負担を感じる家庭があったり、家庭の経済格差を顕在化させることで傷つく子どもがいたりする場合、「カバンを選ぶ自由」は後景に退いても差し支えないと思う。